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2005年12月5日(日)午前1時20分

8 あの日の事を書いておかなくてはと思いながら、気が重く・・・。

でも、きちんと向き合うことにしました。

その日「来夢」は、体力も限界だったんだろうと思います。

とにかくストレスをかけない様にと気成りに見守ることにしていた私ですが、うずくまったままだったり、トイレに入ったもののそのまま倒れこんだりしてしまうようになってしまったのでは、見ていられなくなり、支えてやったり、連れて行ってやったり、目を離せなくなりました。

数日前まで、一人で階段も下りていた子だとは思えないほど急に衰弱してしまったようでした。

ここのところ、胸に耳を当てて心臓の音を確かめる様にしていました。お医者様のようにはいきませんが、一日に何度も聞いていれば、変化に気づくだろうと思ったからです。

その時にもそうしてみましたが、心臓はきちんと動いているように思いました。

チョット、ホッとしました。

夕方、私の後ろから、箪笥の前に敷いたマットにいつの間にか1メーターほど歩いたようでした。まだ、そんな気力があるんだと思いました。それが私の支えでした。

でも、やっと寝返りを打ったと思ったら、そのまま随分長い間動かなくなりました。

そろそろ寒くなったのでストーブをつけてやりたいと思い、

「ごめんね。あっちに行こうね。」

と言って、トイレの前のふわふわの敷物の方へ抱いて連れて行きました。

その時に、随分慎重に抱き上げたつもりだったのに、とっても苦しそうに、のけ反ったんです。

慌てました。でも、摩ってやっていたら、直ぐに元の呼吸に戻りました。

一度トイレにも抱えて入れてみましたが、もうそんな気力は無かったと思います。

それから私は食事をして片付けて・・・。

あの子にも食べさせようとしましたが、今朝口に入れてやった医療用の缶詰が、まだ口に残っていました。飲み込めなかったのでしょう。

ドキドキして来ました。

これでは、のどを詰まらせでもしたら大変だと思い、流動食を注射器で口に持っていきました。もう、嫌がる元気も無いようでした。閉じた口の歯の隙間から、少しずつ流しいれました。でも、なかなか飲み込めなくて・・・。のどを優しく摩ってやったり、首を少し上げてやったりしました。そうすると小さくコクンと飲んでくれました。最後まで、生きようとしてくれていました。

水も自分では飲めなくなっていました。小さない器では駄目なので、洗面器にいっぱい水を張って、口元まで水がつかる様にしてやると、やっと口を小さく開けて飲んでいました。それも一口飲むのにとっても時間が掛かるようになっていました。小さい口に小さい鼻。万が一鼻に水が入っては大変なので、慎重に慎重に口元を見つめながら飲ませました。足がシビレテ何回かに分けて、少しずつ・・・。

夜になる頃にはそれもまま成らなくなりました。それで、水も注射器で口に持っていきましたが、もう、飲むというのではなく、含ませてあげるという状態でした。あの時、流動食も、水も、もう片方からこぼれてしまっていたのかも知れません。頭の下に敷いたタオルが濡れていました。

午前0時30分頃までは、4人で傍に居ました。もう、呼吸は苦しそうにゼイゼイ言う感じで、時折止まったような息になりました。

目は、閉じることが出来なくなり、美しいプラスチックのような眼球の奥の瞳孔は開いたまままあるい綺麗な緑のそれが、辛そうに宙を見つめていました。乾いてしまって、辛いと思い、水をたらして上げたら、スゥーッと吸収されてビックリしました。もう一度たらしてあげました。手でまぶたを閉じたりもしました。

「救急病院に連れて行こうよ!」

娘は言ったけど・・・。

あの息は、「パンダ」(ボルゾイ)が亡くなった時と同じ!「パンダ」も、少し首を持ち上げたら、すごく苦しそうにした!・・・同じだ!・・・。

絶対に諦めていなかったけど、最後まで希望を失っていなかったけど、でも一方で解っていたように思います。

「何時まで眺めていてもしょうがないよ。ママとパパが『来夢』と一緒に寝るから、もうお休み。」私

そして、2人の間にあの子のベッドを作り慎重に抱き上げる。また、苦しそうに仰け反る。

怖い!でも、また、戻って来てくれる。良かった!

あの子を右側に私の方を向かせて左手で抱える。毛布を直接かけたら重いと思い、腕で支えながら目を閉じる。こんなこと今まで数え切れないほどして来たのに、こんなに辛いなんて・・・!

顔に息がかかる。まだ大丈夫!荒い息だが、息をしている!

そう言えば、私の息が耳にかかるとピクピクと動いていたのに、もう反応も無い。貧血と血小板の減少で、真っ白になってしまった可愛い耳。愛しい耳。

それから、1時間ほどの時間だったようだ。私も、なんとなくウトウトしていたのかもしれない。

息が、止まった。と思った。

「来夢!!!」

何度も呼ぶ!飛び起きる!明かりをつける!呼吸していない!目を見る!まだ色の変化は無いように思った!とっさに人工呼吸をする!うまく息が入っている!

主人が子供たちを起こす!

何度も何度も息を入れる!胸に耳を当ててみる!まだ心臓は動いている!

また、人工呼吸!名前を叫びながら胸を叩く!人工呼吸!・・・・・。

どの位息を吹き込んだろう何時しか心臓の音が聞こえなくなった・・・。

「ダメダァーーーーーーー!!!!!」

逝ってしまった!そんなこと!そんなことって!

みんなで代わる代わる抱いた。息をしなくなったその愛猫は、私たちの腕の中でガクッと首をうな垂れた。もう力は無くなってしまったんだ。何時しかおしっこが漏れていて主人と娘のパジャマを濡らした。「パンダ」の時もそうだった。オムツを敷いてあげたっけ。「ミルク」の時には、駆け込んだ病院の待合室で私に抱かれたまま漏らしてしまった。夢中だった私は気づかなくて待合室に居た方に教えられた。

しばらくペットシーツを敷いてやる。汚れてしまったところを綺麗に拭いてやる。

見開いたままの目は閉じてやる。口も綺麗で行こうね。

軽くブラッシングもしてやる。濡れタオルで身体も拭いた。

その日は、そのまま左手で抱えるようにして寝た。

もう、苦しむことも無い。楽になれたね、「来夢」。

もう、顔に息がかかる事は・・・無い。

胸が苦しくなってから2ヶ月近い時間だった。よく頑張ってくれた。私に時間をくれた。あなたを看病させてくれる時間をくれた。

最後まで、フラフラになりながらも、あなたらしく気品と真の強さを忘れなかった。

あなたは凄い!

猫って凄い!

ママね、寂しくてしょうがないけど、あなたに色々貰ったよ。

まだまだ泣いちゃうけど、笑うことも出来るよ。

お骨は手放さない。主人は土に返しなさいと言うけれど、この子は私が逝く時に一緒に連れて行く。だって、他の人じゃ駄目だもの。他の場所じゃあ駄目だもの。だから、私が連れて行く。

「来夢」ママを、待っててね。それまで一緒だよ。

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コメント

nekosannさんへ
コメント有難うございました。
お返事が遅くなり、ごめんなさい。
7ヶ月で亡くしてしまった事がお有りになるなんて、辛い思いをした方がたくさんいらっしゃるのですよね。しかも、お医者様が近くにいらっしゃらないなんて、心細いですね。お察しいたします。
私も庭に葬る事が出来るのなら、何のためらいも無いのですが、それは色々な事情で難しいです。本当に、庭にお墓を作りたいくらいです。そして自分でもそこに入りたいです。(主人にはお願いした事が有ります。ダメでしたけど・・・。)
愛した子をどうしてあげればいいのかは、色々議論が有る様です。ペットロスについてのページなどでも取り上げられています。
ナント!「ネット葬」なる物まで有るのですよ。でも、皆さん深い想いからだと思います。
私の友人が、何年もかかって心に整理をつけ、先日やっとお寺に預けてきたと言ってました。
私も土に返してあげることは大賛成なのですが、もう少し時間がかかると思います。
また、コメント下さい。nekosannのご経験を色々お聞かせいただけたら、嬉しいです。

投稿: LRSママ | 2005/12/23 11:12

お辛い気持ちはわかります、私もパルボで7ヶ月の小さい命を亡くしました。子どもの時から猫が家にいました。それが当たり前でした。大人になって猫を飼い始め13年になります。ここの地方は動物病院がありません、昔はおじいちゃん先生が頑張って開業していましたけど、2~3年前に締めてしまわれました。土に返して上げてください、土によって私たち生物は助けられています。家の周りは先住猫たちが土に眠っています。そして、これからも不幸な猫を助けてください、来夢ちゃんもそれを望んでいると思います。勝手なことを書いて申し訳ないです。5ニャンズは全員保護猫です。これからも、私の出来る限りで保護していこうと思っています。ホントに勝手なことを書いてすいません

投稿: nekosann | 2005/12/14 17:48

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